FSD(Full Self-Driving)?
テスラのFSD (Full Self-Driving) について、主な機能と主要なバージョン変遷を表にまとめました。
FSD v13凄い。
テスラ FSD (Full Self-Driving) の概要とバージョン履歴
カテゴリ | 項目 | 説明 | 備考 |
概要 | 名称 | Full Self-Driving (FSD) | 「完全自動運転」を意味するが、現状はドライバー監視下の運転支援システム (レベル2) |
目的 | 将来的な完全自動運転の実現。ロボタクシー事業の基盤。 | ソフトウェアアップデートで機能向上を目指す | |
提供形態 | 車両購入時のオプション、または月額サブスクリプション | ||
主な機能 | 交通認識クルーズコントロール | 前方の車両に合わせて速度を調整 | オートパイロットの基本機能 |
オートステアリング | 車線内を維持しながら走行を支援 | オートパイロットの基本機能 | |
ナビゲート・オン・オートパイロット (Navigate on Autopilot) | 高速道路の入り口から出口までを自動で走行(車線変更、分岐、合流など) | ||
自動レーンチェンジ (Auto Lane Change) | 方向指示器を操作すると安全なタイミングで自動で車線変更 | ||
自動駐車 (Autopark) | 駐車スペースを検知し、自動で縦列駐車や並列駐車を実行 | ||
サモン (Summon) | スマートフォンアプリで車両を駐車スペースから呼び出す/駐車する | ||
スマートサモン (Smart Summon) | 広い駐車場などでユーザーのいる場所まで車両を自動で移動させる | ||
信号機と一時停止標識への対応 (Traffic Light and Stop Sign Control) | 信号機や一時停止標識を認識し、自動で停止・発進(要ドライバー確認) | ||
市街地走行 (Autosteer on City Streets) | 複雑な市街地の交通状況(信号、交差点、歩行者など)に対応し自動で運転 | FSD Betaの主要機能であり、特にV12で大きな進化 | |
主要な<br>バージョン変遷 | 2016年 | FSDオプション提供開始 | 当初は拡張オートパイロット (EAP) の上位オプションとして。市街地走行は「将来対応」とされた。 |
2020年10月 | FSD Betaプログラム開始 (V8.x, V9.xなど) | 限られたユーザー向けに市街地でのFSD機能を提供開始。この頃からバージョン番号の公開が進む。 | |
2022年9月頃 | FSD Beta V10.x台 | 継続的な改善と広範なユーザーへの展開。 | |
2023年12月頃 | FSD Beta V11.x台 | 高速道路と市街地のスタックが統合され始めた時期。 | |
2024年1月以降 | FSD (Supervised) V12 | **最大の変化点。従来のルールベースのコードから、エンドツーエンドのニューラルネットワーク(単一のAIモデル)による制御へと移行。**より人間らしい自然な運転を目指す。 | |
FSD (Supervised) V12.x系 | V12リリース後も継続的にマイナーアップデートが行われている。 (例: V12.3.x, V12.5.x, V12.6.xなど) | AIモデルの改善、バグ修正、新たな状況への対応力向上など。 | |
2025年以降 (予測) | FSD V13 (議論) | さらなるモデルサイズ、コンテキスト長、オーディオ入力の活用などが計画されている。 |
補足事項:
- テスラのFSDは常に開発が進行しており、上記のバージョン履歴は主要な節目を示したもので、実際には数多くの小さなアップデートが頻繁に行われています。
- 「FSD Beta」は、ドライバーの監視が必須であるため、その名称が示す通り、まだ開発途上の機能です。
- 「FSD (Supervised)」という表記は、FSD V12以降、ドライバーの監視が引き続き必要であることを強調するために使われています。