地球球体説?
地球球体説とは、地球が完全に平らな円盤状ではなく、ほぼ球体に近い形をしているという考え方です。これは現代科学において完全に確立された事実であり、数多くの証拠によって裏付けられています。
地球球体説の歴史:
地球が球体であるという考え方は、実は非常に古くから存在していました。
- 古代ギリシャ: 紀元前6世紀頃のピュタゴラスや、紀元前4世紀のアリストテレスなどが、地球が球体であると主張していました。アリストテレスは、月食の際に地球が月に落とす影が丸いことなどを根拠として挙げています。
- エラトステネス: 紀元前3世紀頃のギリシャの学者エラトステネスは、異なる場所での太陽の角度の違いから、地球の円周の長さをかなり正確に計算しました。
- マゼランの世界一周: 16世紀にフェルディナンド・マゼランの艦隊が世界一周を成し遂げたことで、地球が球体であることが経験的に証明されました。
地球が球体であることの科学的証拠:
現代においては、地球が球体であることは疑いようのない事実であり、以下のような多くの証拠によって裏付けられています。
- 衛星写真: 宇宙から撮影された地球の画像は、地球が丸い形をしていることを明確に示しています。
- 船が地平線から現れる様子: 遠くの船は、まずマストが見え始め、徐々に船体全体が見えてきます。これは、地球が丸いために起こる現象です。もし地球が平らであれば、船は最初から全体が見えるはずです。
- 月食: 月食は、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月に落ちることで起こります。この時、月に映る地球の影は常に丸い形をしています。これは、地球が球体であることを示す強力な証拠です。
- 星の見える位置の変化: 北へ移動すると北極星が高く見え、南へ移動すると南十字星が見えるようになります。これは、地球が丸いために起こる現象です。
- 飛行機の航路: 地球を球体として計算された航路が、実際に飛行機の移動に使われています。
- 重力の方向: 地球上のあらゆる場所で、重力は地球の中心に向かって働いています。もし地球が平らであれば、重力の方向は場所によって異なってくるはずです。